第1回「日本を買い叩け!」:札束を拾い集める子供たち

NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」の待ちに待った再放送が始まった。前回の放送は2月半ばスタートなので、「ハゲタカ」とはほぼ半年ぶりの再会となる。

このドラマ「ハゲタカ」、土曜日の夜に偶然、NHKにチャンネルを合わせたのがきっかけで第1回目から欠かさず見ていた(つもりだった)。

が、先ほど、NHKで再放送された第1回目を観て、最初の10~15分を見のがしていたことに気付いた。

そこで、今回は以前に見落としていた部分にも目を配ってドラマ「ハゲタカ」をじっくり鑑賞しようと思う。

第1回目の冒頭は衝撃的なシーンで始まる。

のどかな夏の光景の中、子供たちが緑の中を走り回って虫取りをしている。・・・かと思ったら、違う。

子供たちは網を噴水(?)の水面に浸けて、大量に散らばった「札束」をすくい集めていたのだ。

その水面には、背中を血に染めた男がうつぶせになって浮かんでいる。

これこそ、ドラマ「ハゲタカ」の主人公、外資ファンドに勤める鷲津政彦(大森南朋)だ。

なぜ、彼が撃たれて水中に浮かんでいるのか。

実は、ぱっと見たときに(あの場面だ!)とすぐにわかった。ドラマ「ハゲタカ」の半年前の放送を見ているからだ。

このシーンは、物語の後半(確か第5回の最後)に登場する。

「世の中は金(カネ)だ。カネが人を不幸にする」・・・ドラマ・ハゲタカのキャッチフレーズともいえる鷲津の淡々としたセリフを象徴するような一幕だ。

小学生とおぼしき子供たちが、瀕死の男に目もくれず、水面の札束を喜喜としてすくい集めている姿。彼らの目にはもはや札束しかない。

そして、子供たちが歓声を上げて向かったのはビデオ店。

好きなアニメビデオをありったけ抱えて買い漁っていく。(←ビデオが壊れていたので記憶が頼りだが、おもちゃかゲームだったかもしれない。)

その姿も異様だが、水中から拾って虫取り網に入れた札束を、何の疑問も持たずにそのまま受け取る店員も変だ。

札束が現金で手に入れば、子供は何十万円もの買い物が簡単にできてしまうのか。

店側はどんな状況であろうと、相手が誰であろうと、代金さえ支払ってもらえばいいのか。儲かればそれでいいのか?

ちょっと現実離れした光景ではあったが、拝金主義の現代の象徴として、恐ろしくインパクトのある冒頭だった。

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